街の駅。

病院から出ると目の前に駅がある。
熊本市内の小さな駅である。
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客待ちのタクシーが1台。
駅舎から出てくる人はいない。
ホームにも人影はない。
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時折列車が通過する。
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天候のせいもあろうが、今は夏休み。
それなのに隣のホームにも誰もいない。
閑散、鄙びたの言葉では当てはまらない寂しい景色である。
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この駅は、懐かしいというよりは、セピア色になった
遠い昔の風景を思い出す。
ここからわたし住む町までディーゼルカーで何度か
乗ったことがある。
小学校時代のことであるから50年ほど前?
この駅を降りると華やかな町に降り立ったとの
高揚感に包まれたことを思い出す。

熊延鉄道がそれである。

熊延鉄道(ゆうえんてつどう)とは、熊本県熊本市の南熊本駅から
熊本県下益城郡砥用町(現:美里町)の砥用駅までを結んでいた
鉄道路線およびその運営会社である。1964年に廃止された。
熊延鉄道という社名は熊本と延岡(宮崎県)を結ぶ鉄道を計画していたことから。
しかし実現には至らなかった。会社は現在、熊本バスというバス会社になっている。
同地区では国鉄が宇土から浜町(現:上益城郡山都町)を経由して
高千穂で高千穂線に接続する路線(延宇線)を計画していたが、
宇土 - 佐俣間で路線バスを運行しただけで着工には至らなかった。
なお、熊延鉄道線で使用されていた気動車は江若鉄道と玉野市営電気鉄道へ、
ディーゼル機関車は江若鉄道へ譲渡された。


熊本市と延岡市を結ぼうとの遠大な計画を持った
軽便鉄道である。
わたしの家から時折蒸気機関車が走る姿を見ることができた。
中学校3年の時に廃止が決まった。
今はその遺構を見ることはほとんどできない。
遠い昔のことである。

今日は?
ワン公の散歩はない。
退屈しきっている。
マーサ、写真に写るよー
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はい、それではー。
親子三匹で。
マーサ、きれいにしないといけないでしょ。
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お母さん寝ちゃったよ。
寝たんじゃないんだよ、口の周りをきれいにしているんだよ。
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by shin0710s | 2009-07-29 09:41 | 建物 | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


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