2010年 02月 15日
日奈久温泉へ。
今日は、休日。
近場の温泉へ。
熊本県八代市日奈久(ひなぐ)町の街中に湧く、閑静なたたずまいの温泉。
泉質は単純泉。
応永16年(1409年)浜田六郎が、父の刀傷を癒そうと
神に祈り温泉を発見したと伝えられるところから孝行泉とも呼ばれています。
熊本県下で最も古い歴史を持つ温泉です。
江戸初期に細川家の藩営温泉に指定され、
八代城主や参勤途上の島津公も、よくここを利用しました。
昭和5年には漂白の俳人種田山頭火も日奈久温泉の織屋旅館に宿泊し、
その日記の中に「温泉はよい、 ほんとうによい。
ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが・」
と日奈久を称賛しております。
古い歴史と由緒を誇る日奈久温泉は、今でもたゆたう湯けむりの中に
往時の表情を深く残す温泉です
http://www.ytnet.or.jp/hinagu/
金波楼へ。二十数年前に研修で泊まったことがある。
使い込まれ黒く輝く階段。
そしてその先には庭。
木造3階の宿。創業明治43年。
今ではなかなか見ることのできない
日本式三層建築や桃山様式の庭園。
http://www.kinparo.jp/
そのまましばらく日奈久の町を歩く。
山頭火の碑がある。
学生時代に山頭火を知り自由俳句に興味を覚えたとこと思い出す。
生死の中の雪ふりしきる
生死とは迷いである。輪廻転生の世界に生きる私の姿である。
悩みや苦しみに満ちた私の人生のことである。
生死の世界の中に雪が降りしきるのではない。
雪もまた、「生死の中の雪」である。生死の迷いを清める雪ではなくて、
いよいよ深く降り積もる迷いの雪である。
その様なことを昔読み、感慨に耽っていたことを思い出す。
それにしても楽しくおもしろい町である。
店の佇まいも時間をゆっくり流してくれる。
思わずカメラを向けてしまう。
この景色に気づいている人がいる。
有名なのかも?
http://sonicame.blog26.fc2.com/blog-entry-8.html