2010年 03月 30日
学校へ(1)
日曜日の早朝は人の姿はほとんど無い。
駅を出て静かな町を歩く。
ときおり見えるのは猫の姿のみ。
神戸市立高羽小学校は、初任の学校である。
36年前この小学校へ新任教師として赴任した。
1800名あまりの大規模校であった。
教職員も50名ほど。
マイクを使っての職員会議であった。
どきどきしながらの1週間。
子どもたちに「先生」とよばれたときの
うれしさと恥ずかしさが昨日のように思い出される。
この学校で3年間を過ごす。
担任した子どもたちは、延べ120人ほど。
それにしても遠い昔の思い出である。
校舎も建て替えられている。
校門そして門に至る階段が
当時の面影を残している。
懐かしい正門。
同じ場所にたれられた校舎。
油ひきの教室や廊下。
靴を履いたままで教室に入っていた。
便所の掃除は業者であった。
スモッグ警報が出て運動場に出ることができなかった。
子どもたちと汗を流しながら走り回っていた。
校歌を今でも歌うことができる。
1 みなとの東 くすがおか
世界の船の ゆききする
海 見おろして
あゝ この窓に
光は 満ちぬ
学びや 高羽
2 みなとの東 山みどり
鷹の翼の 強い子ら
伸びゆく ところ
あゝ この庭に
のぞみは 満ちぬ
学びや 高羽
最初に担任した子どもたちは、46歳。
どんな大人になっているのだろう。