2012年 06月 20日
様々な角度からみないと…
今年は、つい梅ちぎりをすることなく落ちるがままになっている。
「なまうめを食べないようにしましょう」
6月の生活目標であった私の小学校時代。
妙に覚えている私である。
きっとこの時期熟しがかった生梅を食べていたのだろう。
もちろん生梅のみならず、なすにキュウリ。それにトマト。
塩さえもっていれば口に入れられるものなら何でも食べていた。
昭和三十年代である。
さてそんなことを思っていたらある学校の通信に
「本校には梅の木がたくさんあります。
先日は、1・2年生が生活科の学習で梅ちぎりをして、ちぎった梅で梅シロップを作りました。
現在熟成中ですが、自分たちでちぎって作った梅シロップで
子どもたちは季節を感じることができることでしょう。
けれども本校の梅の木はとても高くて、1・2年生どころか大人でも届かないような高いところに、
まだたくさんの梅の実がなっていて、熟した梅の実が運動場にぽとぽと落ちてきます。
勿体ないなあと思いながら見上げているところです。
ところで、我が家には私の小学校卒業記念でいただいた梅の木をはじめ数本の梅の木があります。
先日、その梅の実をちぎりました。
梅の実は、葉の裏になるので、外側から見てもなかなか見えません。
裏側から見ながらちぎるのですが、全部ちぎったと思っても、
見る角度を変えると目の前にあったりします。
毎年のことですが、その様子を見ると、人を見る目、子どもたちを見る目も同じだなあ、と感じます。
子どもたちも、一方からだけ見ていては、その子の良さを見過ごしてしまうかもしれません。
いろいろな場面やいろいろな角度から子どもたちの良さを見つけて、
認め、ほめ、励ましていくことができるよう心がけていきたいと思っています。」
との記事があった。校長先生の言葉である。
なるほどと思う。
一生懸命見ているつもりでも見えていないことがある。
ただ見ているだけでは、見えないものがある。
じっとしておらずに動くことが大事であると示唆する言葉である。
子どもの授業で見せる顔、休み時間や放課後の顔、家で見せる顔から
子どもの本当の姿が見えてくるのであろう。