蓮台寺へ。

年ふればわが黒髪も白川の みづはくむまで老いにけるかな
一度行ってみたかったお寺である。
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浄土宗西山禅林寺派の寺院である。
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本堂の前には千体地蔵。
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謡曲史跡保存会の立板と檜垣嫗の石像。
室町時代の猿楽師・世阿弥が佐渡への流刑のあいだに創ったと言われる
謡曲「 檜垣 ( ひがき ) 」は、この檜垣嫗の話をモチーフとしている。

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謡曲「檜垣」とは?
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影しらかわ(白・白川)の水汲めば  影白川の水汲めば
月も袂や濡らすらん

つるべの水に影落ちて  
袂を月や上(のぼ)るらん

運ぶあしたづ(足・蘆鶴)の  ね(音・根)こそ絶ゆれ浮き草の
水は運びて参らする
罪を浮かめてたび給へ  罪を浮かめてたび給へ


あらすじ
肥後国岩戸山に住む僧が、毎日閼伽の水を汲みにくる老女を不審に思って今日も待つ。
老衰を嘆きつつやって来た老女は、檜垣の媼の「みつはくむ」の歌の由来を語り
、弔いを乞い姿を消す。所の者に勧められ、僧が白河のほとりの庵を尋ねると、
媼の霊が現れ、弔いを感謝し無常の世を嘆く。
女の霊は、地獄での苦しみと今なお釣瓶に因果の水を汲む有様を見せ、
懺悔の舞を舞って成仏を願う。

何となく昔この檜垣の謡曲を聴いたことがあったので
一度訪ねてみたかったお寺である。
by shin0710s | 2012-11-29 18:41 | | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s