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白秋の黄昏

「からくりからくさ」を読む。

梨木香歩の作品である。
「西の魔女が死んだ」そして「りかさん」と読み進めている。
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この「からくるからくさ」は「りかさん」に続く作品である。
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ある人は、
大人向けのファンタジー。出てくる日本語や登場人物達の手仕事、染色や機織り、
キリムといった手間をかけた丁寧な時間が折り重なって不思議な空間にすっと引き込まれる。
りかさんと共に作品を完成させるまでの道のりには、手仕事の世界の壮絶さを感じるのだけど、
軽やかで優しい世界で後味も悪くない。いい本。

との感想を述べている。

「西の魔女が死んだ」そして「りかさん」さらにはこの「からくりからくさ」の作品から
梨木香歩の「いのち」についての思いが作品の底辺に流れている。

「これは、私の手です」「これは私の足、私の目、耳…そして私の頭…」
「私の脳…私の心…」
と問うていくとその「私」とは?との問いが残る。
この「からくりからくさ」で

かって祖母は、体は命の「お旅所」だと言った。神社のお祭りの時、神様の御霊を御神輿に乗せる。
命は旅している。私たちの体は、たまたま命が宿をとった「お旅所」だ。それと同じようにりかさんの命は、人形のりかさんに宿をとった。

西の魔女が死んだのおばあちゃんの残した言葉
「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ
          オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」
に作者の「いのち」に対する憧憬が感じられる。

市松人形ではないけれど。
かわいいので。
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by shin0710s | 2016-10-25 16:26 | 読書 | Trackback

ビーグル1匹、ダックス5匹の愛犬と猫2匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。