六体のお地蔵様

地域の文化財調査で、三体の六地蔵塔を見て回った。
今は途切れているところもあるが、地域の主要道路沿いに立てられている。
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三体共に享保年間に立てられているようである。
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日本では、地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六地蔵像が各地で見られる。これは、仏教の地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道輪廻の思想に基づき、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたものである。
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有田に出かけた折、同じように六体の地蔵菩薩があった。
法恩寺は、塔ではなく六体それぞれに分かれている。
よく見ると文字が彫ってあり、「地獄導」「畜生導」と読むことができる。
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「六地蔵」とは六道それぞれを守護する立場の地蔵尊であり、
他界への旅立ちの場である葬儀場や墓場に、多く建てられた。


有田ならではのトンバイ塀を背景にお地蔵様が迎えてくれる。
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また道祖神信仰と結びつき、町外れや辻に「町の結界の守護神」として建てられることも多い。
これを本尊とする祭りとして地蔵盆がある。

本町にも7月24日に子どもたちが中心になって地蔵盆を行っている。 
by shin0710s | 2017-05-06 12:00 | 遺跡 | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


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