卒業、子ども達に「はなむけ」の言葉を

このまま麗らかな春に、
と思っていたら、氷点下の朝。
うっすらと雪も見える。
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暖かな陽射しはあるものの吹く風は冷たい。
しかし確かに春の息吹が感じられる。
木瓜の朱、ユキヤナギの純白、レンギョウの黄。
それぞれが持ち場を守って小さな世界を作っている。

卒業式は3月23日。
35人の卒業生に卒業証書を渡す。
そして式辞となる。

6年生の担任の時も子ども達に伝えたかった詩がある。

   人間の歌
            竹部勝之進
  人間の歌
  人間が人間を完成する
  これ人間に生まれたる
    よろこびなり


この詩を子ども達へのはなむけとしてきた。
日頃は幼い6年生も、卒業が近づくにつれて、
心がどんどん成長していく。
旅立ちへの希望と恐れ。
そして過ぎし日への愛着。
それらが子ども達の心を広げ、深まらせていく。

「人間が、人間を完成する」ことこそ人間に生まれたるよろこびなり
とは?と子ども達に問いたい。
余にも殺伐とした時代の中にあって、人と人とがつながり合うことが難しくなっている。
それでは、どうやって人間を完成するか?
金子みすゞの歌を思い出す。

  つもった雪
           金子みすゞ
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。


上の雪にそして下の雪に、更には中の雪に思いを巡らすことができるのは、
私たちが、人間としていのちを授かったからこそ出来る、と。

卒業式までもうしばらく時間がある。子ども達への言葉を
大事に温めていきたい。


冷たい風ながら陽射しが心地いいのか外犬3匹元気である。
今日もチュンは石の上。
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チマリはあくびの連続。
チマリの5変化。眠い、遊びたい、食べたいが頭の中を駆けめぐっている。


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ヨーダに似ており、小さいけど立派なビーグルである。父犬も母のユーリもそれなりの
ビーグルだったのだが。表情豊かなチマリである。
Tracked from トラックバック歓迎 株レモン at 2006-03-21 13:34
タイトル : 春の花束
日差しやわらか  春ですね そよ風さわやか  春ですね ... more
by shin0710s | 2006-03-14 20:08 | Trackback(1)

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s