2008年 01月 01日
大晦日その2(除夜の鐘)
いよいよ年が暮れようとする夜、どこからともなく聞こえてくる「除夜の鐘」。
最近、街中では「うるさい!」と言われて、除夜の鐘を撞けないお寺もあるとか。
「除夜」とは「旧年を除く夜」という意味で、大晦日の夜をいうそうである。
私の寺でも大晦日の10時を過ぎると
お寺に三々五々お参りの人が集まる。
除夜の鐘を撞くためにである。
鐘の音は仏の清らかな声、仏の教え。
その鐘の音を聞くことによって、この1年に作った罪を懺悔し、
煩悩を除き、清らかな心になって新しい年を迎えたい。
除夜の鐘は、そんな行事なのであろう。
お勤めをする。讃佛偈を全員で読経。
住職の法話を聞く。
外はしんしんと冷え込んでいる。
3度か4度くらいであろうか。
鐘楼の前にたき火をし、暖をとる。
「こんばんは」
「こんばんは」
次々に鐘を撞く人が訪れる。
0時を過ぎると、
「あけまして、おめでとうございます」
のあいさつとなる。
年が明け、あいさつも改まる。
そして
除夜の鐘が新年の星空に響いていく。