2010年 04月 08日
主役登場、始業式。
始業式でのお話である。
台所で夕食の準備をしているお母さんに
まとわりついて、手の届かない棚にあるお菓子を
撮ってとせがんでいる場面である。
「ママー、あのお菓子とってー、ねえ、とってー」
「ママは今忙しいの、とどかんなら頭を使ってとりなさい」
今日は、年長児のさくら組さんだけ。
午前9時30分から始業式。
子どもたちは、すっかり年長児の威厳?を見せている。
1年前は、「ママー、帰らんでー」と泣きわめいた子どもたちである。
それが今日は、背筋を伸ばして始業式を迎えている。
さて、子どもたちに
「そしたらね、お母さんの後ろで、ゴツン、ゴツンって音がするんだよ」
「どうしたんだろうと思ってお母さんが後ろを見ると
男の子が頭を棚にぶつけているんだよ」
子どもたちは、あきれたという顔。
そして
「頭を使えと言ったのは、たたくことじゃないんだよ」
「頭をつかえというのは、考えなさい、と言うことだよ」
ほほっー、思わずうなってしまう。
あのおちびなすみれさんが
「考えることだよ」と。
幼稚園の主役は、子どもである。
さあ、主役登場の二度と繰り返すことのできない劇のはじまりである。
笑いあり、涙ありの日々が始まる。
園舎の周りの山並みがすっきりと見える。
俵山。
そして金峰山。