生徒たちの姿から

我が家の庭にしもつけの花が咲いている。
毎年短く切り込んでいるが、初夏になると一気に花を咲かせる。
やはり、花は、咲き始めがいい。
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昨日中学校に行って気になったことがある。
生徒が静かであったのはいいが、何となく全体に緊張感のないよそよそしい
空気を感じたのである。
確かに、生徒会執行部に対して意見を言っている。
前もって学級で話し合い、それを文章化して読むという質問の形式である。
言葉に強さがない?心がこもっていない?勢いがない?
ついそんな表現をしたくなる。先生たちも生徒の周りにいるけど
緊張感が感じられなかった。
確かに議事は滞りなく進んでいったのであるが。

私がいたのは4年前。
体育館にはいるまでが大変であった。
そして退屈したら出て行こうとする。
またわざと遅刻して体育館に来る。
ヤジを飛ばす。席を立つ。
教師は、この生徒たちに注意を払い生徒総会を何とか作り上げさせてやらねば、
といった思いが表れていた。
生徒会執行部もこの生徒たちに対してどう対応していくかしっかり考え、
言葉に出していた。
議事の内容よりもいかに生徒総会を成り立たせるかに苦心していた。
それが、昨日は、静かな落ち着いた生徒か総会であった。
最近読んだ本に

…最近の子どもたちは不快感自体を体験することが少なくなってきているのではないか、という。
 そしてその理由として、子どもたちが欲求不満でぐずっているときに、
親がその場を早く乗り切りたくて、お金で買えるものならすぐに買い与えてしまうことが
多くなっているからではないか、と説明している。確かにそうかもしれない。
かっては、デパートなどで何かを買って欲しくて地団駄を踏んで泣きじゃくる子どもに
よく遭遇したような気がするが、そのような光景は最近あまり見なくなった。
それは、子どもが欲求不満に陥る前に、親が何でも買い与えるためではなかろうか。
欲求不満にならなければ、我慢も、悲しみも生じない。
このように子どもが不快感をあまり体験しなくなったのは、
結局、大人自身が不快感やネガティブな気持ちへの耐性がなくなってきていることを
反映していると言えよう…(他人を見下す若者たち 速水敏彦著 講談社現代新書)


とあったけれど生徒たちが、欲求不満を出すことなく静かに過ごしているのが
のが気にかかった。耐性がついている?我慢する力がある?
そうではなく何となく覇気が感じられないのである。

もちろん部活動の時間になればはじけんばかりの若さが出てくる
午後5時からは、学校が部活動で本来の姿?のように躍動している。
それが生徒総会や学校の諸行事二重分満足しているとは思えないのであったが。
すばらしいことかもしれないが、この本に出てくる若者の姿と少し
異なるのが気にかかった昨日であった。
by shin0710s | 2011-06-01 22:45 | 学校 | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


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