梅の花。

境内の紅梅が満開。
そして白梅も。
e0056537_1924231.jpg


百人一首に

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほいける
         (紀貫之)


境内には、白梅が3本紅梅が1本ある。
最初に咲き出すのは、紅梅である。
e0056537_192713100.jpg


境内で日当たりがいいためであろいう。
e0056537_19265995.jpg


そしてしばらくして白梅が蕾を開く。
境内の梅であるが、
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」
といわれないように枝を下ろしているので
坊主頭の白梅である。
この梅には、大玉の梅が撓わになる。

季節の花を感じ始めたら年をとった証拠である、
と言われたことがある。

そんなことはない、子どものころから野山で遊んでいた。
私たち世代にとって季節の花や季節の木の実は日々の楽しみであった。
味わうというより食べるそして飲むものであった。

梅といえば花の季節を味わっていたか?
と言えば言葉に窮する。

梅は、6月。
「青梅を食べないようにしましょう」
と小学校で先生に言われていたことを思い出す。
水無月の生活目標にもなっていた。
美味しいものではなかったが。
ついぞ花を味わうと言うことはなかった。

どうやら子どものころから三十代のころまであまり季節を
意識していなかったようである。

なかでも二十代までは、春夏秋冬に対抗するかのように体を動かしていた
気がする。暑い日は海へ。川へ。そして山へと。
季節を食べる、あるいは食らうと表現すべき時代であった。

それが、四十代、そして五十代になるに従って移りゆく季節を
自分の体で味わうようになってきた。歩くことによって季節の草花を
味わいだしたようである。
このブログの題を「白秋の黄昏」としたのもその現れである。
季節に逆らうことなく味わいたいとの身体の欲求に
応えたいと私の体が思いだしているに違いない。
確かに梅が咲き出したことに春を感じるがワクワク感はあまりない。
そのまま受け止めようとしている私である。

ひょっとするとことばを知らぬ幼い頃は梅の花そのものを
体全体で味わっていたのかもしれない。
そしてこの年齢になったそのいにしえの記憶が体を動かしているのかも。
トラックバックURL : https://keishintei.exblog.jp/tb/17434488
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by shin0710s | 2012-02-27 19:28 | | Trackback

ビーグル1匹、ダックス5匹の愛犬と猫2匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s