2013年 02月 13日
曙光。
暁光である。欅のてっぺんの枝からスズメの囀りが聞こえてくる。
1月とは異なり、太陽の光が力を帯びている。
春待つ草木の目覚めを促す力を感じる。
高校入試の前期試験が終わり発表がなされている。
本町にある高校も前期の合格者数が発表されている。
私の母校でもある本町にある高校はここ数年志願者が減少し、
在籍数が200人を割っている。
高校に入学したのは、10年ほど前のこと。
1学年6クラス。
もちろん団塊の世代を言われる私の時代である。
いつも競争がつきまとっていた。
入学試験は厳しかった。
しかし、入学試験だけは、公平な世界との諒解が
国民の間にあったように思う。
推薦入学などほとんどなかった。
本町は、その当時から田舎の高校であった。
市内の高校に進学するのは、学年のトップ数人であった。
ほとんどが地元の高校に進学している。
そして今、地元の高校へ第一希望で来る生徒はまずいない。
町民のほとんどが本校の卒業生なのだが
自分の子どもとなると少しでもいい?高校に進めたがるし、
子ども自身ももっと大きな高校へと進学したがる傾向にある。
「まちなかよりもいなか」のキャッチフレーズで本町や近くの町でアピールしている。
光を当てれば、輝くものが発見できるはずである。
田舎の小さな高校であるが、本校の卒業生として、
光が当たる高校にしたいものである。