2013年 11月 26日
脊山が黄色に…
本町の脊山に黄色の明かりが灯り始めた。
銀杏の黄金色が輝く。
こうして脊山を見ると本町には銀杏が多い。
お堂やお寺の境内に銀杏が植えられている。
実家の寺もかって大きな雌雄の銀杏があった。
11月になると銀杏の実が熟し、地面に落ち、独特の臭気を醸し出していた。
銀杏の実を集め灰に投げ込んでおくと自然に外皮がとれ
スベスベの実がとりやすくなった。
その実を火鉢の中に入れておくと実がはじけ
食べることが出来た。
子どものおやつと言うより、大人の酒の肴だったような気がする。
子どもたちは境内に落ちている実を洗い、石にこすり、
笛を作っていた。もちろん中身を取り出して。
これもまた子どもの頃の記憶である。
境内の銀杏は台風で中程よりおれてしまった。
小学生の頃である。
危険だったので根元から切り倒し製材をし、
お説教の時の演台となった。
そしてもう一本の銀杏も安全のため切り倒されている。
今はもう境内に大きな銀杏の木が合ったことを覚えている村人
も少なくなった。