2005年 12月 13日
遊びをせんとや生まれけむ
遊ぶこどもの声聞けば わが身さへこそゆるがるれ
「梁塵秘抄」より
寒い一日であった。日差しはあるものの、冷たい風が吹く。
朝から雪が、砂糖をまぶしたように田圃にのっている。
昼休みになると、子ども達の声が響き出す。
運動場からである。寒い風が何のその。
元気に遊びにうち興じている。
何も昼休みに限らない。
休み時間になると一時を惜しむかのように
運動場へ。
私たち大人はどうであろうか?
みんなが集まったらすぐに外に出て遊びをはじめるだろうか。
まずそんなことはしない。
もちろん、バドミントンやバレーなどのスポーツをするためであるなら
動き出すかもしれない。
しかし、今は、集まって体を動かして遊ぼうとはしない。
いつからそうなったのか?
中学生も外に出て遊ぶ。
高校生は全員ではない。
そして次第に外に飛び出して行かなくなる。
子どもは、大人を小さくしたものではない。
また、大人になるために子どもの時代があるのではない。
子どもの時代の今を生きているのである。
一時もじっとしていない子ども達を見るのは楽しい。
今日も、元気な子ども達である。