2016年 06月 27日
合歓の花
象潟や雨に西施が合歓の花
芭蕉の句である。
象潟の海辺に合歓の花が雨にしおたれているさまは、
伝承にある中国の美女、西施がしっとりうつむいているさまを想像させる。
との意味らしい。
さて西施とは?
西施は、越王勾踐<こうせん>の愛妾。越王勾踐は、絶世の美女西施のうつくしさにおぼれ、
これが国の存亡の危機になるのではないかとかんがえた臣下の笵蠡<はんれい>は、
一計を案じて彼女を敵国の呉王夫差<ふさ>に与えてしまった。
案の定、呉王は彼女に耽溺し、たちまち国は乱れた。
その機に乗じて越は呉をせめて陥落させ、西施は取り戻された。
しかし、彼女がいると国難のもととなるであろうと考えた笵蠡は西施を暗殺し、水に沈めてしまう。
美しいばかりに不幸であった西施の悲劇である。
とものの本に載っている。
王昭君・貂蝉・楊貴妃と並び、中国四大美女の一人と数えられている。
改めて調べてみると合歓の花の歌は数多い。
昼は咲き、夜は恋ひ寝る、合歓木(ねぶ)の花、君のみ見めや、戯奴(わけ)さへに見よ
紀女郎(きのいらつめ)
気持ちいいのでワン公もにこやか。