読み方は難しい。

我が家から80mほどの所に一級河川緑川が流れている。
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読み方は難しい。_e0056537_21275548.jpg


そこに緑川をまたいで橋が架かっている。
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「あんしんばし」という。
60年ほど前はこの橋の半分がコンクリートで後半分が木製の
橋であった。
そのためこの台風時期となると豪雨で木製の部分が流されることが何度かあった。
それで子ども心に「あんしん橋じゃなく、しんぱい橋だ」なんて思っていた。

そのコンクリートの橋には名前がつけられていた。
「安津橋」と。
小学生の私には、「あんつ橋だって、おかしい。あんしん橋なのに」
と不思議でたまらなかった。
「津」を「しん」と読めるというのがわかったのは中学生になった頃である。

教師になって神戸で生活するようになったときのことである。
同僚の先生と有馬温泉に行ったとき「唐櫃台〔からとだいかつ」駅を通った。
「からびつ台とはおもしろい名前ですね。」

一度そのような経験をすると忘れられない記憶となる。
同じように大阪に向かう阪急電車の駅に
「しらみかわ駅」とあった。虱の字に似ていたのでそう思ってしまった。
「夙川駅(しゅくがわえき)」と知ったのも同じ経験である。
「十三駅」や「放出駅」もそうである。

逆にうれしかったのは、神鉄の「鵯越駅」である。また「湊川駅」も。
歴史が好きな私にとって地名として残っているのがうれしかった。

同僚の先生は佐賀の出身。実家の近くの駅名を示されたときも読めなかった。
「調川駅」と書いて「つきのかわえき」である。
歴史で学んだ「祖、庸、調」から来ているとか。

地名や人名は難しい。
最近は子どもの名前が読めない。
読めることを期待していないのかもしれない。
リオ五輪に出場した今井 月(いまい るな)選手も難しい。
しかし、こんな読み方もあっていいかなと思っている。
by shin0710s | 2016-09-07 21:30 | ことば | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


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