2017年 04月 17日
隠れキリシタンの里へ。
天草五橋がない時代は大変な場所だったに違いない。
妙見浦から大江天主堂を目指す。
天主堂までの道には、
天草に来なければ見ることがない墓地である。
穏やかな羊角湾を望む美しい姿は「海の天主堂」とも呼ばれています。
1888年(明治21年)建立の木造﨑津教会の老朽化に伴い、現在の建物は1934年(昭和9年)に
フランス人宣教師のハルブ神父のときに建てられたもの。
アーチ天井に覆われた建物内部はとても珍しい畳敷きで、
壁にはキリストの受難を描いた絵がずらり。正面奥の祭壇がある場所では、
かつて「絵踏み」が行われていたと言われています。
キリスト教の伝来から、今日までの歩みが、世界史の中でも高い価値とストーリーを
有している文化遺産です。
中でも、「天草の﨑津集落」は、弾圧から潜伏が高い評価を受け「長崎の教会群」の
構成資産に選ばれました。
世界遺産推進室では 天草市から世界遺産を排出すべく『「天草の﨑津集落」を世界遺産へ!』
というスローガンを掲げ、熊本県・長崎県・関係市町とともに
平成30年の世界遺産登録を目ざしています。
世界遺産を目指している崎津である。
「秘すれば花なり」のことばがあるけれど、こうしてひっそりと生活に根ざした集落であるからこそ
と思うのは私だけであろうか。
人々の日々の生活が世界遺産に登録されることにより、この静かな入り江が変わることがないようにと思う。
多くの観光客の行き交う喧噪は似合わない。