「土手のすかんぽジャワ更紗さ…」
子どもの頃何となく口ずさんでいた。
親が教えたわけでも無い。
音楽の素養はほとんど無かった両親である。
いつの間にか覚えていた。
友達同士で言い合っていただけかも知れない。
さて「すかんぽ」とは「スイバ」のことである。
子どもの頃は何でも食べていた。
ただこのスイバはしょっぱ過ぎて食べられるものでは無かった。
すかんぽといえば「イタドリ」である。
これは美味しかった。
スイバは、とにかく酸っぱい、の印象しか無い。
いつもの散歩道には夏が近づくにつれてスイバがどんどん伸びていく。
ただ何と無く口ずさんでいたスイバの歌であるが、
調べてみるとちゃんとした童謡である。
酸模の咲く頃
北原白秋 作詞 山田耕筰 作曲
土手のすかんぽ ジャワ更紗
昼は 蛍がねんねする
僕ら小学尋常科
今朝も通ってまた戻る。
すかんぽ すかんぽ 川のふち
夏が来た 来た ドレミファソ