田代地区は、竜野校区の北東に位置する。
多くの祭りがあり、地蔵尊等が点在している。
その中のいくつかを紹介したい。
田代の歳神である。安永2年(1773)建立。
12月10が祭日。
祠の両脇に献灯2基がたっている。
上田代組で甘酒を備え、豊作を祝う。12枚の木の葉っぱにご飯を盛り、12本の竹の筒に
甘酒を入れ藁でつるす。
毎年正月に各家にやってくる来方神である。地方によってはお歳徳(とんど)さん、正月様、恵方神、大年神(大歳神)、
年殿、トシドン、年爺さん、若年さんなどとも呼ばれる。
現在でも残る正月の飾り物は、元々年神を迎えるためのものである。
門松は年神が来訪するための依代であり、鏡餅は年神への供え物であった。
各家で年神棚・恵方棚などと呼ばれる棚を作り、そこに年神への供え物を供えた。
田代の村に入って道路の左上の村を見渡す小高い所に
地蔵尊がある。
阿弥陀如来が火事を防がれたことに対して感謝の気持ちからこの地蔵尊が建立されと
の伝承がある。
寛永2年(1625)銘がある。
田代村の奥の天神ノ森のふもとに天神さんがある。
御神体は楠である。
祭りは歳神と同じ12月10日。
下田代組で祭旗、献灯を仕立て、締め名をを飾り付けお神酒を備え、五穀豊穣
を祝う祭りである。