2006年 11月 24日
カライモは雑草にまみれて・・・でも豊作?
見事にほこったのは雑草。
どこにカライモの葉はあるの、ツルはどこ?
といって草取りをしたのは8月の暑い日。
頑張ってとったけど取り終えなかった。
サツマイモといっても何となく馴染みがない。
やはり、私にとってはカライモである。
子どもの頃いやという程カライモを食べた。
おやつといえばカライモだったのである。
学校から帰ると、水屋にふかしたカライモがある。
どんぶりに山盛り。
それを幾つも食べていたらしい。
母がそういうので間違いあるまい。
そして
「あんたがこんなに大きくなったのはカライモのおかげ」
と言う。そんな恩義?のあるカライモかもしれないが、
一生食べなくていいとカライモには申し訳ないがそう思う。
昔、我が家では本堂の床下に穴が掘ってあり、
そこにたくさんの籾殻があった。
その中にカライモを入れ、保存してあった。
だから一年中?とは大袈裟であるかもしれないが
カライモに困ることはなかった。
さていよいよカライモほり。
軍手に体操服の出で立ちで立ち向かう。
「センセー抜けません」
1年生と6年生のペアーになって頑張っている。
「先生、見てくださーい」
見ると本当に大きなカライモ。
ところで少し調べてみると、
「サツマイモ」 のことを、鹿児島ではもっぱら
「カライモ」と呼びます。
その理由は芋の伝播ルートにあります。
南米ペルーが原産とされる甘藷(かんしょ)が、
はるばるフィリピン経由で中国(唐の国)に伝わり、
さらに琉球を経て鹿児島にやってきたので、
「唐の国から来た芋」=「唐芋」と呼ばれるようになりました。
・・・・・・・
カライモは干ばつや台風などに比較的強い農作物として全国に普及し、「サツマイモ」と呼ばれて親しまれるようになりました。澱粉をはじめ、いまだブームが続く鹿児島特有の本格芋焼酎、女性に人気のスイーツ(例えば芋ようかん、芋けんぴ、芋あめ、焼き芋など)といった身近な食品への利用のほか、最近ではポリフェノールなどサツマイモが含有する体に優しい機能性食品の面からの研究も進んでいます。カライモが薩摩に伝来して300年。カライモの秘めたパワーはまだまだ広がりそうです。
と言うことである。
黒のビニルをかけて雑草予防をするマルチかけをしたのであるが、
草だらけにしてしまう。
学校から離れた場所にありしょっちゅう出かけることができない。
要するにほとんど世話ができなかった。
なのに一輪車3台もカライモが収穫できたのである。
つまるところ
カライモは干ばつや台風などに比較的強い農作物
なのであった。
子ども達の感想は
「でっかいサツマイモがとれて、うれしかったです。はやく焼きいもが食べたいです。はさみ虫という虫がくっついてとれませんでした」
「いもほりするとき、モグラがいたからびっくりしました。イモがいっぱいとれたからうれしかったです。」
「イモをほるときに、れいなちゃんのイモがぬけなかったから手伝いました。私がてつだってもぬけなかったから、先生にてつだってもらって、ぬけました。」
は収穫の喜びではある。
しかし、汗水を流す時間が少なすぎた。
努力してこそ喜びが大きいのである。
「カライモ」は、たくさんの収穫はあるものの
体験学習には不適なのかもしれない。
チマリ、何か発見。
とられないように一生懸命である。