2007年 01月 07日
町の成人式に出る
昭和61年4月2日~昭和62年4月1日
に誕生した子どもたちである。
オープニングは三味線演奏。
全員大人しく聞いている。
ここ数年は小学生の太鼓の演奏であったが。
実は、今年の成人する子どもたちは私が教頭の時の
子どもたち、そして新任校長時代の子どもたちである。
受付をしていた新成人。
小学校6年生だったときと変わりはない。
後ろの子は、海上自衛官である。
元気な明るい子だった。
前の二人は野球部。
羽織袴である。
正装である。
成人式と結婚式にしか着ることはないだろうけど。
式が始まる。
開式、国歌斉唱、そして成人者紹介。
各校区の代表の新成人が名前を呼ぶ。
「大きな声で返事をして、立ってください」
と。
大きな声で返事をしたのは、真っ白の羽織袴の新成人であった。
返事をするのは難しい?
要するに、信頼関係がない場所で名前を呼ばれても
大きな声は出ないのであろう。
今から成人として生きていきますとの決意をもつ場に
なっていない現状では、なかなか大きな声は難しい?
成人式が通過儀礼としての式から離れてずいぶん立つ。
同窓会としての成人式である。
なぜ、成人式かを問うこともなく恒例化している。
「はい」と大きな決意の返事を求めることが間違いであろう。
その後、教育委員会式辞、町長告示、来賓祝辞と続く。
新成人者の出番は、交通安全宣言、
そして成人者誓いの言葉である。
この子は教頭時代、3年生であった。
その面影を残している。
羽織袴のちょんまげであるけど、やはり可愛いと思う。
式が終わるとあちこちで歓談が始まる。
まさに同窓会である。
この羽織の背には「誠」の字が記してある。
新撰組か?
私の娘も成人式があった。当然であるが。
よくもここまで育ってくれたとの感慨に耽ったものであるが・・・
その感慨とかけ離れた世界にいる子どもたちである。
平和とはこのようなものであろうか。
風は冷たいが晴天。
ぴんと伸びきった背筋がりりしい。