昼休みあいていますか?「こおりづけ」が・・・

「トン、トン、」「入っていいですか?」
部屋のドアをノックする音がする。
「どうぞ」
2年生の「ひろと」君が入ってきた。
「松山で、こおりづけがあります。」
「昼休みあいていますか?」
何、「こおりづけ」?
わからない。松山とは2年生の教室の裏にある小高い
丘のことである。そこで何を?
ひろと君は、一生懸命説明をする。
「もしかして、こおり鬼のことじゃないの」
「はいそうです。昼休みあいていますか?」
せっかくのご招待である。ここで断ったら先生じゃない?
「わかりました。昼休みまた呼びに来てください」
昼休みあいていますか?「こおりづけ」が・・・_e0056537_20581878.jpg

2年生とは仲が良いのかな?

担任の先生、申し訳なさそうに
「すみません、何を言いに行くのかと思ったら・・・」
私の体力を慮ってか?

子どもと遊ぶと言えば、やはり初任の時代である。
4年生の子ども達と本当に遊んだ。
休み時間は裸になって走り回ったように思う
当時も鬼ごっこをしていた。
「増え鬼」といっていたような気がする。
その子達もすでに40歳を超えている。
当然、担任が私の体力を心配するはずである。

さて、昼休み。
あいかちゃんやせいなちゃんが
「先生、みんな松山にいます」
と呼びに来る。
体操服に着替えて出かける。
ルールは?
「あのですね、鬼を決めるでしょう。そして鬼がタッチ
したらその場に固まるんです。他の人がタッチしたらまた逃げていいのです」
よし、わかった。
「それじゃ、先生が最初に鬼になる」
わーっと蜘蛛の子を散らすように(このたとえ本当に当てはまる)
逃げていく。
捕まえるのは簡単。
「タッチ!」
どんどん捕まえる。ところがどこからかひょいと現れ
固まった子にタッチ。また逃げ出す。
5分もたったのに、最初とひとつも変わらず。
「校長先生、絶好調!!」
そう言いながらちょこちょこ走り回る。

そこで大人の知恵。
「それじゃーちょっと2年生全員集まれー」
と先生の声を出して、集める。
何事?といぶかしげな顔をして集まる2年生。
集まったところで、
「タッチ、タッチ、タッチ・・・」
「先生、ずるかー」

こうして鬼になったり、逃げたりしながら昼休みを楽しむ?
実は、10分過ぎた頃から時計を見始めていた。
子ども達は、疲れを知らない。
「遊びせむとやうまれけむ・・・」
なのである。

掃除はじめのチャイムが鳴る。
「やったー終わったー」
思わず心の中で快哉を叫ぶ。

しかし、疲れたけれどうれしい時間であった。
掃除が終わったとき、ひろと君がきて
「今日は、ありがとうございました」
「どういたしまして・・・」
また、誘ってとは口にできなかったが・・・。
ひろとくん
「木曜か、金曜日あいていますか?」
「・・・・・・・・」

今日もコマメたち。
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クッションに顔が埋まる?
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水色のゴムコマメ。
「しげちよ」と密かに呼んでいる。
飼い主になるであろう人の名を取って。
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by shin0710s | 2007-01-31 20:59 | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s