「やな開き」にいく

6月1日より鮎漁解禁。
本町の数少ない観光地である
やな場で、鮎料理が始まる。
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何匹もの鮎が目の前の涼しげな清流に躍る甲佐のやな場。
情緒豊かな藁葺き屋根のあずま屋で味わう鮎料理はまた格別です。新鮮な刺身に食欲をそそる塩焼き、そして大人の味の鮎うるか。
毎年、6月1日の鮎の解禁日から10月末まで、やな場は甲佐ならではの味覚を楽しむ人で賑わいます。  
竹で編んだ簀に落ちてくる鮎を捕る梁漁ですが、甲佐のやな場はもともと寛永10年(1633)に肥後藩主の細川忠利侯の命によって造られた水田用水調節の場でした。その後、代々の藩主が毎年とれたての落ち鮎を楽しみにご来遊される場所として、広く知られるようになりました。江戸時代に殿様に愛された「お梁」の風流を、豊かな緑川は現代に伝えているのです。

http://www.town.kosa.kumamoto.jp/sightseeing/a01.html
あいにくの小雨模様。
竹で編んだ簀に落ちる水の音が広がる中、鮎ずくしの料理を頂く。
今日は、多くの人が集まってのやな開き。
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緑川の豊かな水量である。
落ち鮎を捕るというのだけど、2時間ほどの中で1匹?そしてハエが1匹?
とすると今日の出席者の鮎はどこから?
と思ってしまうが…
とにかく、夏の暑い日に水の奏でる音色を味わうことにここの良さがある。
実際は、緑川で太公望が釣り上げた鮎を買い取っているとか、あるいは
球磨川から運ばれているとかきいているが。
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町外から来られた方を案内することが出来る本町の
やな場なのである。

本日の料理は、やな場コースであった。
「鮎うるか・南蛮漬け・鮎塩焼き・鮎味噌焼き・お吸い物・鮎刺身
うなぎ・わんこソーメン・おにぎり・鰻・香の物」
今日は、特別メニューであろう。
このコースは、3790円である。

このやな場に流れ込んだ水は、町の中を流れている。
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 緑川は鵜の瀬堰のある地点から北に方向を曲げ、甲佐岳の山麓部を縫って、御船町万ヶ瀬地点で南側を流れる釈迦院川と合流していた。つまり、当時の甲佐一帯は緑川と釈迦院川が約3kmの距離を隔てて流れる形をとっていたため、この二つの川に挟まれ、常時洪水に悩まされていたのである。
 加藤清正は、両川を一本にまとめ、それまで万ヶ瀬で落ち合っていた合流地点をはるか上流に持っていくことであった。そのために、緑川を掘り替えて釈迦院川につなぐとともに新しい合流地点の上流に大堰、すなわち鵜の瀬堰を設けて、従来の緑川の流路をふさぎ、併せて周辺農村の灌漑用水としたのである。
 鵜の瀬堰からは、甲佐井手と呼ばれる大井手が引かれた。それは今も甲佐町の中心を蕩々と流れ、約20.5kmの流れは灌漑のみならず町民の生活用水としても利用されている。また観光名所になっている鮎の梁場は大井手の取水口付近に設けられた沈砂地で緑川から流れ込む土砂を沈めて下流の堆積を防いだ。鵜の瀬堰によって開かれた水田は400町に及んだといわれる。
http://www.mlit.go.jp/river/rekishibunka/kasengijutsu07-02.html

ここ3年このやな開きにでている。
夏がちかずいたな、と思わせる本町の風物詩なのかもしれない。

チマリ一匹。
げんきに、のびのびかわいいワン公である。
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by shin0710s | 2007-06-03 09:18 | Trackback

ダックス4匹の愛犬と猫1匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s