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猫の恩返し

ジブリのアニメに「猫の恩返し」がある。
我が家のネコは、どうかな。
それなりに可愛がっているつもりだけど、
どう感じているのだろう。


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朝と夕方は必ず甘え声で頭を擦り付けてくる。
餌の時間である。

散歩にも時々ついてくる。途中までだけど。


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市原悦子の言葉に

「人間ってちっぽけだっていうことを、やるたびに思い知らされたわ。
昔話は、めでたし、めでたし、ばかりで終わる話ばかりじゃない。
どんなに素直になってもいいことは起こらない。努力しても実らない。理不尽なことがどんどん起こる。
それでもこつこつと生きていく、大きなものの中で生かされていくのが人間なんだということをまた深く思い知らされる。
そこが不思議な魅力よね」



がある。大きなものの中で生かされていくのが人間なんだ、と。



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すべての答えは、自分の中にある、そう言っているような気がする。

by shin0710s | 2019-07-21 18:51 | ことば | Trackback

もう7月も下旬となる。

 未来を選び直そうとの記事があった。
年を重ねると、月日の流れがどんどん速くなる。
楽しい時が駆け足なのは常としても、退屈な時間まで大股である。
物の本によれば「心の時計」のせいらしい。
子どもには未知の行事や出来事が次々と訪れ、心の時は細かく刻まれる。


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だから時間がゆっくり進むように感じる。
大人になると胸躍るイベントが減り、加齢で代謝も鈍り、心の時計は緩慢になる。
つまり実際の時の流れを速く感じる、というわけだ…。


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年を取るほどに時間の流れが速く感じられるのは、の疑問の答えである。
またあるブログで、年を取るほど時間の経過が早く感じられるのは?

オスロ大学・認知機能研究センターの末神翔先生に真相を確かめてみた、の書き出しで
「年を取るほど時間の経過が早く感じられるという感覚は、
じつは50年以上も前から議論されてきたテーマです。
これは国や文化を超えた感覚のようですね」

 やはりこの不思議な感覚は、全国…いや全世界に共通するものなのだ。
しかし、その奇妙なメカニズムは、いまだはっきりとは解明されていないのだと末神先生は語る。
そのうえで、現時点で有力なのは次のような説だという。
「歳を重ねることは、身体機能や脳機能はもちろん、“過去の記憶”の量、
社会環境や人間関係など多くの変化を引き起こします。
脳科学の世界では、これらの要因が複雑に影響し、主観的な時間の感覚を変化させるもの、
と考えられています。
たとえば、加齢にともなって身体機能や脳機能が低下すると、
どうしても一つ一つの判断や行動にかかる時間が長くなってしまいます。
そうすると、1日の仕事や行動量が減り、相対的に1日が短く感じられるようになるかもしれません」

 また、末神先生によれば、昨年フランスとアメリカが共同で行った研究で、
人は体を使う課題に取り組んだ時は時間を長く感じ、
頭を使う課題に取り組んだ時は時間を短く感じるとの結果が得られたという。
これは真相解明に向け、大きなヒントになりそう。
とまとめてある。

とにかく「年を取るほど時間の経過が早く感じられても感じられなくても
生きていかなければならない私である。」
ならば、どう生きていくか、が私の課題となるのだろう。

by shin0710s | 2019-07-20 17:59 | ことば | Trackback

遠い日

6月15日は、父の日であった。
教の朝日俳壇の俳句から。


父の日や樺美智子の父遠し
             (久慈市) 和城 弘志


1960年6月15日、安保反対のシュプレヒコールが国会を包囲する中、
デモ隊と機動隊との激しい衝突で1人の女子学生がその若い命を失った。
東大文学部生・樺美智子。

当時私は、まだ12歳。
60年安保、70年安保も歴史の一齣になっているのだろうか。


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by shin0710s | 2019-06-23 22:11 | ことば | Trackback
「人間の特徴の一つにあげることができるのは、他の動物と違って、
人間は年をとれば年をとるほど美しくなれるというのが人間の特徴ですね。」
       
                     金子大栄

他の動物は若い頃のほうが美しい。



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人間も同じではあるが、しかし他の動物と少し違う。
しかし他の動物と少し違う。どこが違うかというと、年をとるほど美しくなれる。
美しくなれるということは、往生するということなのだと思う。
やはり一刻一刻年をとったということが、中味になって新しい自分に生まれかわっていく。
そしてやがて往生を遂げ、生命の終わる時をもって、一番美しくなれる。
それが仏になる。成仏と。そうしますと新人には中味がある。
中味は生活である。
その生活は往生を遂げるという生活である。



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by shin0710s | 2019-06-22 19:40 | ことば | Trackback
「長いお別れ」をやっと読み終える。




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後書きに

歌人、小島ゆかりに
「徘徊の父、就活の娘あり それはともかく空豆(そらまめ)をむく」
という歌がある。
 父親が認知症になったとしても、東家には「それはともかく空豆をむく」日常がある。
健康な人間は、日々、それをこなしてゆかなければならない。

親子であってもそれぞれ選び取った人生がある。
育ててくれた両親に感謝し、できるだけのことをしたいし、しなければと思っても
今を生きている私の家庭がある。生活がある。人生がある。
そのことを言い当てている歌である。

また小説の中でしばしば、認知症の東昇平に語らせている言葉がある。…

またもや祖父は、
「じゃあ、もう、帰ろうか」

長年住み慣れた家にいてもこの言葉がすぐに出てくる。
子どもの頃過ごした家に帰っても出てくる。

その言葉の出る昇平の姿を

「このごろね、いろんなことが遠いんだよ」
「遠いって?」
「いろんなことがね。あんたたちやなんかもさ」
 昇平は、自分が徐々に現実社会から離れていっていることに気がついている。
「遠い」ところへ行こうとしている。

遠いところとは、帰るところなのか。
問いかけるものは多い。



田植えの終わった田圃。


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ネジバナ咲く。



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by shin0710s | 2019-06-20 19:39 | ことば | Trackback

相続

幾つになっても発見がある。
驚き、感動と大げさなものでもないが、樹木の名前や花の名を知ることは
うれしいことである。

ミズキの花も今年初めて知った。


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小さな花がいくつも集まっている。
そこのコガネムシやいろいろな昆虫が集まってきている。



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また、今から咲こうと準備している蕾も面白い。




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時間に余裕があるとこんなに楽しいことがある。
でも心が穏やかならざる時はとても花鳥風月に五感は向かうことがない。


五木寛之さんのエッセーに同感である。

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by shin0710s | 2019-06-14 17:40 | ことば | Trackback

素直な心

朝から雨。草刈りは中止。
何をすることもなく、部屋で過ごす。
横には、眠くて我慢できないよ、とジャスミン。


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ふと目にしたBlogに記事がなかなか秀逸である。
鹿児島の老住職(?)さんの記事である。
素直な心、の題である。

志布志市の専念寺前住職の一木法明さん(83)は川柳づくりが趣味の一つ。
先日[シルバー川柳]の本を書店で買ったところ、
以前投稿した作品が2首掲載されていて大喜び。
妻-江美子さん(80)を題材にした作品で

妻よりも 大事なものが ない老後

ありがとう 俺の自慢は 君なのだ

早速江美子さんを喜ばせようと本を見せると、
照れ隠しか「こんなの詠んで恥ずかしくないの」「じんましんが出た」と散々。
そのうち本を読んだ大分に住む弟-日出丸さん(78)から電話があり
「兄貴は何をたくらんでいるのか」「長年の罪滅ぼしか」と追い打ち。
弟の妻-恵美子さん(70)も「介護してもらう布石だよね」と相づちを打った。
電話で意気投合する3人を横目に「素直な気持ちで詠んだつもりなのに」
とガックリの法明さん。

本当の 気持ち通じず 肩落とす
 
言葉の真意が通じるには、その言葉だけではなく、その言葉に至る歴史
が必要なのであろう。
しかし、辛辣な評ができる間柄というのは、いいものだな、とそのBlogを読みながら
思ったことである。


今日の雨にサツキが元気になったように見える。



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by shin0710s | 2019-06-02 11:57 | ことば | Trackback

「折々のことば」から

朝日新聞5/6の「折々のことば」に惹かれる。

そこには、

    檀 那(旦那)
古代インドからやがて西洋に、東は日本まで伝わった言葉の一つ。
「檀那」はサンスクリット語のダーナが源。
それがラテン語のドーヌム(贈り物)になり、さらに英語ならドナーやドネーションとなる。
檀那もドナーも、その人にとって最も大切なものを人に施す。
人によりそれは金銭であり、自身の臓器である。
与えることは民族を超えて、普遍的な行為とみなされてきた
               
 折々のことば  鷲田 清一



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ダーナとは布施のことである。布施は三輪清浄でなければならない。
かって子供たちに語っていた物語を思い出す。


布施は、梵語では「檀那(旦那)(ダーナ、दान、dāna)」といい、
他人に財物などを施したり、相手の利益になるよう教えを説くことなど、
「与えること」を指す。すべての仏教における主要な実践項目のひとつである。
六波羅蜜のひとつでもある。
布施には「財施」「法施」「無畏施」の三種がある。布施をする人を
ダーナパティ(dānapati)といい、施主(せしゅ)、檀越(だんおつ、だんえつ、だんのつ)、檀徒(だんと)などと訳される。
なお、菩提寺にお布施をする家を檀家(だんか)という言葉も、
檀那、檀越から来たものである。




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昔、ある深い森にウサギとサルと山犬とカワウソが住んでいた。
四匹の動物たちはとても賢く、お互い仲良く暮らしていた。
ある日のこと、ウサギは他の三匹に「貧しくて困っている者に布施をしよう」と話した。
翌日みんなは、食べ物を探し回り布施の用意をした。しかし、ウサギだけは用意する事が出来ませんでした。
ウサギは、考えた末に自分の体を施すことにした。
それを知った帝釈天は、ウサギの気持ちを試そうと僧侶の姿になり、施しを求めに現れた。
ウサギは「薪を集めて火を起こしてください。わたしはその火の中に飛び込みますので、
体が焼けたらその肉を食べて、修行に励んでください」と話し、僧侶に火を起こしてもらった。
そして堂々と美しい微笑を浮かべながら、真っ赤な火の中に身を投じ、自らの身を犠牲にしようとした。
僧侶はウサギの決意が固い事を確かめると、この立派な行いが世界のどこにまでも知れわたるように
月の表面にウサギの姿を描き帝釈天の姿にもどって去っていった。
その後、四匹の動物たちは月夜になると森の広場に集まり、
明日からまた施しが出来るように働こうと誓ったのであった。




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ドナーの語源がダーナであると知る。
ドナーの深い意味を改めて学ぶことになった。

by shin0710s | 2019-05-07 18:06 | ことば | Trackback
定家葛の香りが我が家に漂ってくる。
ジャスミンによく似た香りである。




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禅語に
薫風自南来

とある。その意味は、
薫風の清涼さは単なる感覚的清涼さではなく精神的な清涼さとして、
是非、善悪・利害。得失などの相対的な考え、思想に
とらわれないさばさばとした境涯であり、一切の
煩悩の垢の抜けきった無心の境地を表す語である。

となっているのだけど、古稀を過ぎてもそうありたいと思うだけで
なかなかできるものではない。


そうだろう、ジャスミン?



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by shin0710s | 2019-05-06 19:00 | ことば | Trackback

竹の秋

いつもの散歩コースを小雨の中歩く。
一日一万歩を目標に歩いている。
昨日も雨で今日も雨。
迷ったけれど、4月最後の日である。
頑張って歩く。

2.5㎞程の散歩の終点が竹の生えている雑木林である。



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ここから引き返す。
今日はワン公もいないので楽な散歩となっている。

タケノコもすでに見当たらず、破竹の勢いで若竹が伸びている。
地上の竹は、葉が黄ばんでいる。



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それを他の草木秋の様子になぞらえて、竹の秋というらしい。
麦秋は知っていたが、竹秋は知らない季語であった。

晩春の季語である。

ちる笹の 
   むら雨かぶる 竹の秋

             飯田 蛇笏



by shin0710s | 2019-04-30 18:45 | ことば | Trackback

ダックス5匹の愛犬と猫2匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s