カテゴリ:寺( 238 )

清涼山壽專寺について

本町には、浄土真宗の寺院が、12ヵ寺ある。
その創立は、寺請制度が確立した1630年から60年ごろであろう。
そのうち1ヵ寺が大谷派で、11か寺が本願寺派である。
これらの寺院は、明治十年の西南の役で2ヵ寺を除いて焼失し再建されている。
その2ヵ寺のうちの一つが下横田の壽專寺である。
浄土真宗本願寺派のお寺である。
本堂の寄棟づくりは、珍しく、郡内を見ても多いほうではない。
現在町内に一寺である。



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記録によると、
寛永2年(1625)開基了西創立傳に云其先菊池二十代為邦の弟為安の後裔信隆の弟
重隆菊池落城の後阿蘇郡内牧山田村に住し展生四年同村亀甲山福田寺に於いて
薙髪(ちはつ)して法名を良妻と改め寛永二年当地に一宇を創建し壽專寺と号し勝明寺の末寺に属す。
明治十三年四月本山直末に編入す。(上益城郡誌大正十年発行)

また本堂は、熊本城を建築した大工が建てたと伝えられており、
質素な丸太材の屋根組は力強く、幾多の災害を乗り越えてきている。



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本堂内の欄間等の装飾は素晴らしい。





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建築当時を想像すると本堂に坐する老若男女の念仏の声が聞こえてきそうである。
ただ、長い年月の中で色が褪せたり、彫刻が剥落したりしているのが惜しい。
本町内では、一番古い木造の建物であると思われる。





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住職によると本尊は、行基の作とつたえられているそうである。





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小西行長の戦火にも、西南の役の戦災にもあわずまた先の熊本地震においても
少しの被害で済み、現在に至っている。
本町の貴重な文化財でもある。

by shin0710s | 2019-09-04 16:50 | | Trackback

正法寺の葬儀

叔父の通夜並びに葬儀を滞りなく終えることが出来た。

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正法寺の本堂での式である。
通夜そして葬儀を通して私が問われているものは何か、
それを確かなものにしていくことが
叔父の逝去に出会ったもののつとめであろう。


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葬儀は、亡くなった人のためだけに行うものではない。
葬儀は「ありがとうございました」と申し上げると同時に
「これからもよろしくお願いします」と申す場でもある。
葬儀についてこのように聞かせてもらっている。
葬儀は別れを告げる場ではありません。
 安楽浄土にいたるひと
 五濁悪世(ごじょくあくせ)にかへりては
 釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のごとくにて
 利益(りやく)衆生はきはもなし

 親鸞聖人のご和讃です。大好きなご和讃です。
 「お浄土に往生された方は、仏に生まれ変わって、苦しみに満ちた娑婆世界に還(かえ)ってきて あたかもお釈迦様のように、人びとが苦しみ悩みから開放されるはたらきをしてくださます」
 お浄土に往生された方は休むまもなく仏に成ってご縁のあった方々の心のなかに還ってこられます。 私の心には両親を始めとして、様々なご縁のあった方々が、思い出を通して、何かの折に「ああ、そうよなぁ」と 一人よがりな思いをしている私自身に気づかせてくださいます。人は死んだらお終いではありません。 いつまでもいつまでもご縁のあった方々に寄り添(そ)ってくださいます。いつも心のなかに生きておられます。

通夜の席で住職が白骨の御文章の拝読される。
御文章は、その席にいる私たちへの呼びかけの言葉である。

されば、人間のはかなき事は、老少不定のさかいなれば、たれの人もはやく
後生の一大事を心にかけて、
阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて、念仏もうすべきものなり…

by shin0710s | 2019-08-28 18:56 | | Trackback

正法寺の家紋は?

正法寺の家紋は何ですか?


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そう尋ねられたら
「違い鷹の羽」と答える。


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ところが正法寺本堂の大屋根に記されているのは、
「丸に違い鷹の羽」である。」



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私もずっと「丸に違い鷹の羽」と思っていた。
でもどうやら違うらしい。
正しくは、「違い鷹の羽」である。
正法寺は、江戸時代以前は甲佐神社の神宮寺で神社の近くにあり、天台宗であったという。
当然ながら、家紋は甲佐神社と同じものである。


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甲佐神社は「違い鷹の羽」である。
更に、甲佐神社は、阿蘇神社の流れをくむものであり、阿蘇神社の家紋も「違い鷹の羽」である。
正法寺は、江戸時代初期に今のこの地に移ってきて浄土真宗になっている。


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本堂前に手水鉢がある。


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この手水鉢は、ずいぶん昔の写真にも出ている。
この写真は、たぶん昭和初期であろう。

手水鉢は、画面左手である。


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この手水鉢には、家紋が描いてある。
そこには「違い鷹の羽」となっている。


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この手水鉢には、明治22年(1889)3月そして
四代前の住職である法久と記してある。


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先代住職の時に本堂改修を行っているが、どうやら家紋はその時
間違えたらしい。


この手水鉢がこの場所に置かれたのは、西南の役で焼失した本堂が
長年にわたる御門徒の力により、
再建されたころである。


by shin0710s | 2019-08-21 16:18 | | Trackback

二枚の写真から

今日は、子どもの集いの片づけ。
お寺いっぱいに広がっていた子どもたちの歓声が残っている
ような気がする。

子どもたちの元気な姿は、大人の私たちに
いのちの輝きと尊さを感じさせてくれた。


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そしてもう一枚。
同じ場所でのモノクロ写真である。
80年以上前かも。


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二度とこのような時代にならないように願わずにはいられない。




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子どもたちの子の笑顔を無くしてはいけないと改めて思う。




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by shin0710s | 2019-08-07 20:31 | | Trackback

夏の集いは7年目。


8月4日(日)は正法寺の夏の集い。
今年も多くの子どもたちが参加してくれた。
午後1時半、開会式。
まず会長さんのあいさつ。



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そしてまずはおつとめ。



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今年は子供が導師を勤める。





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聖典を開き、一生懸命に読経。




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まずは自己紹介。




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さあ、縁日のスタート。




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全員でゲームを楽しむ。
風船割りゲーム。





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何度も休憩時間をとって体調管理。
本堂の中は思ったより暑くない。

でも健康管理を大事にする。

次はそうめん流し。
お椀は?
竹のお椀。
食べやすいように、口のあたるところを滑らかにする。
これも大事な活動。





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ソーメンはおいしい?
夏はまずはソーメンである。




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境内には応援団。
かっては子供だった大人たち。




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ソーメンでは物足りない。やっぱり夏は焼肉。





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ここでちょっと休憩。
境内で遊ぶ。




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もちろん子供を見守りながら大人も休憩。




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休憩が終わりスイカ割り。
今年は本物で挑戦。


あちゃ~


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どうだーっ⁉



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最後は、正法寺の地獄めぐり?
お化け屋敷。




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子どもたちは涼しさを味わってくれたかな。




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出演者は?
これは怖いよ。
大人も見学されたけど、ずいぶん悲鳴が聞こえてきたね。



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後日反省会を持ち来年に備える。
何はともあれ、子どもたちにけががなかったことが一番うれしい。

参加者は?
子供が47名。
大人は不明?

by shin0710s | 2019-08-05 16:47 | | Trackback

表裏一体の庭。

我が家の庭は、前住職である父が作った庭である。
数年にわたって集めていた大きな石を並べ
それに合わせて庭木を植えている。



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30年近くなっている。
「お前たちが庭木を枯らしても、庭石は枯れることがないから、
石庭の庭にすればいい」
と言っていた。


何本かの松や槙、紅葉は庭木は枯らしたが、
多くは元気にしている。


そしてお寺から眺めた様子がこの写真である。


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二つの庭の中心に
本堂前から裏庭に運んできた大きなケヤキ
そして明治10年の西南の役当時からの柿の古木がある。



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「年をとったら、庭石を眺めたり、庭木をせんていしたりするのも
いいものだぞ」
と言っていた父である。
古稀を超えた今の私にはその父の言葉がよくわかる。

by shin0710s | 2019-07-25 20:35 | | Trackback

7月7日は、盆供養。

7月7日(日)は、正法寺の盆供養法要。
今年は先週の大雨警報発令により延期になった総代・代表者会と重なり
慌ただしい時間運びになったが、盛会の内に終わることが出来た。

先ずは午後5時半より盆供養法要を本堂で行う。

参会者の皆さんと一緒に勤行。



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総総代さんによる代表焼香。



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本日の導師は、正法寺の若院。
本堂に参列しておられる御門徒を合わせても
一番若いかな。




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そしてそれぞれに分かれて第一納骨堂、第二納骨堂に向かう。





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勤行の声が、境内に響き渡る。




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そして本堂での勤行。





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法要後、法話。住職が門信徒の皆さんに分かりやすく
お盆にまつわる話やお寺とは?の話をする。




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その後、ミニミニコンサート。


みんなで大きな声で歌う。
声を出すことは楽しいもの。



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大きく口を開けて、気持ちよく歌えてもらえたかな。



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最後は、庫裏に移動し、お斎。
すべて手作りで手間暇かけて、皆さんの喜ぶ顔を
思いつつ作りました、とのこと。



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大変だったろうな、と思う。
私は食べるだけである。




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語らいも、食事を美味しくする。
楽しい時間になったかな。



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by shin0710s | 2019-07-08 16:13 | | Trackback

納骨堂の掃除。

明日は、正法寺の盆供養法要が行われる。
そこで今日は、納骨堂並びに境内の掃除を
する。


「七日盆(なぬかぼん)」または「七日日 なぬかび」は、7月7日に行う日本の年中行事。
7月15日のお盆に向けて、お墓や仏壇の掃除(磨き盆)、盆提灯などの準備に入る「盆入り」の日。

七月七日を「七日盆」と言い、盆の行事を始める日とします。
 食器や仏具を磨くので「磨き盆」、墓までの道の掃除と草刈りをするので
「墓薙ぎ」「墓の草薙ぎ」、井戸替えをするので「池替盆」とも言います。

本町は、7月が盆月。
それで、お盆に合わせて、7月7日のお墓の掃除をしている村が多い。
熊本地震で墓地が崩れ、納骨堂に加入された方も多い。

今日は、7月6日。一日早いけれど、お寺の盆供養に合わせての
みんなで一緒にする清掃活動である。



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墓参りは今ではお彼岸を思い出すが、お盆の季節にも
お墓参りを昔からしていた。


そしてこんな句があった。

家は皆杖に白髪の墓参り   松尾芭蕉
  


またこんな句も。このような家も多くなっている。

己にて絶ゆる血統や墓詣   宮部寸七翁




夕暮れ散歩。走るべし。


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by shin0710s | 2019-07-06 19:33 | | Trackback

仏前結婚式。

 仏前結婚式とは、新郎・新婦が、尊い仏縁に感謝し、
人生の長い年月を共に手を合わせ、お念仏に生きる家庭を築いていくことを
阿弥陀如来様の前で誓う式である。

6月8日、正法寺本堂で弟住職の次女が結婚式を挙げた。


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式では私が司婚者を勤める。



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司婚者なので導師として登礼盤、降礼盤作法が覚えるのに苦労したものである。


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法話から。


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浩信さん、恵弥さん
ご結婚おめでとうございます。
ご両家の皆様に、こころより お祝い申しあげます。
このたび不思議なご縁によって、お二人が結ばれましたが、
まずこのご縁を大切にして、生かして欲しいと思います。
 浄土真宗では「出会った相手に教えられる」という在り方を大切にしています。
結婚をして相手と向き合うことは、合せ鏡のように自分を見つめ直すことにもつながります。
 親鸞聖人と惠信尼公は、お互いに観音の化身と拝み合って一生を過ごされておられます。
人間ゆえに幾多の欠点を持つ身として自覚しながら、互いに寄り添い、
阿弥陀如来の大悲を仰ぎながら、生活を営んだ姿は、私たちの歩むべき道を示しておられます。

 かって2年生の担任をしていた頃のことです。
「先生、結婚するって、好きだから一緒になるのでしょう。愛しているから結婚するのでしょう?」
「うん、そうだよ」
「パパとママはけんかをするんだよ。」
「なぜ、好きでそして愛し合って結婚したのに,けんかするの?」
子どもたちに答えることが出来ませんでした。
私もよく夫婦喧嘩をしていました。それもちょっとしたことで。
 結婚して一度もけんかしたり、ぶつかり合ったりしたことがない,
そのような夫婦はないでしょうね。
 正しいことのぶつかり合いなのです。私が正しい、俺が正しいといって諍いが起こるのです。
でも私は、思うのです。長年にわたって手塩にかけ、育ててこられた私たちです。
そこには、両家の文化がお二人の血となり肉となっているのです。
結婚することによってカルチャーショックが起こるのは当然のことなのです。
そのカルチャーショックによってお二人の新しい文化が創られるのです。
そしてその文化が生まれてくるだろう子どもたちに伝えれていくのです。
 だからこそぶつかり合いのなかにあっても、拝みあえる夫婦であってほしいと思うものです。
 南無阿弥陀仏に出会うことで この私は転換され見えないものが 少しづつ見えてくる 
感じられないことが感じられてくる。
当たり前のものが当たり前ではなくなり有難く感じられてくる。
そうした智慧を、新しい価値観を与えられていただくのです。
 そこにこそ拝みあう夫婦があると思うのです。

 本日正法寺仏前での結婚式を挙げられた尊いご縁を大切にし、喜び多い、
心豊かな毎日をお過ごしいただくよう、切に望み、お祝いの言葉といたします。
 本日は 誠に おめでとうございました。



場所を移動しての披露宴を一枚。


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新婦が学校の先生なので、子どもたちからのお祝いビデオレターが届く。
子どもたちの姿が披露宴にあるとにぎやかでいいものである。



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結婚式そして披露宴と今日の日に備えて多くの時間を費やしてきた。
喜びとともに一抹の寂しさもあるのだろう。

そしてこの新夫婦も将来同じ思いを味わうことになるにちがいない。
それが子供を育て上げるということなのかもしれない。

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by shin0710s | 2019-06-09 12:22 | | Trackback

正法寺本堂で。

今日は、姪の結婚式。
正法寺本堂で仏式による結婚式が行われた。

司婚者としての任があったので、カメラが使えない。
一枚だけその様子を。


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by shin0710s | 2019-06-08 22:11 | | Trackback

ダックス5匹の愛犬と猫2匹の動物たち。周囲約7kmの世界で見聞したことを日記風に書いています。


by shin0710s
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